今話題の「ケトン体」って知っている？ダイエット・糖尿病・認知症予防に役に立つ！誰でも分かるように簡単に説明します★

王子

毎日朝練・授業・部活・スクールで頭もカラダも疲れた～！
エネルギー不足。エネルギーになるものを下さい！！

『私。』

王子、エネルギーと簡単に言いますがヒトがどのようにエネルギーを作り出すか知ってますか？

『王子』

炭水化物を食べる・脳にはブドウ糖を食べれば、エネルギーになるんじゃないの？

『私。』

ブドウ糖も重要！ブドウ糖が長時間の運動などで足りなくなった時(王子の今の状態)に使っているエネルギーがあるんですよ！
そう！今まさに、使われているエネルギー！！

『王子』

ブドウ糖ではない？

『私。』

さあ、ここから始めましょう！

まずは、ヒトはどうやってエネルギーを作っているのか？

ヒトがエネルギーをどう作るか？
エネルギーの使われ方
ブドウ糖とケトン体の違い
ケトン体とダイエット
低糖質スフレチーズケーキ

ヒトがエネルギーをどう作るか？

ヒトは食べたものをそのままエネルギーにしているわけではないです！
食べたものは消化器官で細かい栄養素に分解される。
↓↓↓
小腸に行く（ここでカラダに取り込む）
↓↓↓
細かい栄養素になったものを燃料にし細胞内で使えるエネルギー物質
★ATPを作り出す★

『王子』

細胞の中にATP（エネルギー）を作り出す工場があるって事ね！

『私。』

そうです！！
ちなみに作り出す工場は２つあるんです！

王子

2通りの作り方があるのか！

細胞の中

①ミトコンドリア系
脂肪・ブドウ糖・アミノ酸から大量のATPを作り放出する
➁解糖系
糖（グルコース）を分解してATPを作る
ミトコンドリアを使わない為、すばやく作れる。

『私。』

①ミトコンドリア系ではエネルギーを作るのにビタミン・ミネラルなどが必要となって来ます。
ここで、現代の【食】の生活は炭水化物を多く摂る食べ物が多くなってきて、ビタミン・ミネラルが不足しがちな方が多いです。
そうすると、どうなると思いますか？

『王子』

ビタミン・ミネラルが足りないって事はミトコンドリアで多くのエネルギーが作れなくなるって事だよね？

『私。』

そうです！
そうなると、「糖」だけで作れる解糖系に頼らなけれななりません。
しかし、解糖系は少量しか作る事が出来ず結果エネルギー不足となります。
病気にも繋がります！

『王子』

だから、野菜とか色々必要なんだね！

『私。』

次はエネルギーのの使われ方とやっと本題ケトン体について！

エネルギーの使われ方

栄養素の消化・吸収が終わると肝臓で代謝が始まりまる。
「糖新生」が始まる。

『王子』

「糖新生」？

『私。』

ヒトのカラダには筋肉や肝臓で糖を貯めたり使ったりするグリコーゲンと言う貯蔵システムがあります！

糖新生とケトン体の誕生

肝臓内で貯蓄されたグリコーゲンを分解しグルコース(糖)を作る
↓↓↓グリコーゲンの量は少ないので、足りない！！
筋肉を分解しアミノ酸・脂肪からグリセロールを抽出しグルコースを合成
↓↓↓
筋肉の分解が限界に近づくと糖エネルギーから脂肪を燃料にする脂肪エネルギーに変わる。ケトン回路と言う。
脂肪が燃料となる。なのでここから脂肪がぐんぐん燃える
↓↓↓
脂肪酸の一部が肝臓に運ばれてケトン体が出来て、あらゆる細胞の燃料になる

『王子』

自力で糖が作れるなら糖を食べ過ぎたら余ってしまうね！！
だから、炭水化物の食べ過ぎは注意なんだね！！

『私。』

糖が余ると中性脂肪になってしまいます！！

ケトン体は脂肪酸より小さいので、ほぼすべての臓器に使えるエネルギーになります。脳などブドウ糖しか入れないような所もケトン体は入れるので脳のエネルギーにもなります！
認知症などの原因は脳の燃料不足と言われています。
脳の燃料はブドウ糖ですが、ブドウ糖を取り込む為にインスリンが必要になります。しかし、認知症ではインスリンが効かなくなります。※インスリンについてはこちら
ブドウ糖代謝からケトン代謝にシフトチェンジすると、ケトン体はインスリンを必要とせず脳のエネルギーを作り出せるので、認知症に効果的とも言われているんです！

ブドウ糖とケトン体の違い

糖尿病の原因はインスリンが働かず血糖値が高くなる事
血糖値が高くなる事で血管を傷つけ、透析・失明・下肢壊疽などの合併症を引き起こす。治療法は食事療法やインスリン投与。
しかし、合併症患者は減る傾向にない。この事から「高血糖が原因ではない」と考える事もできる。インスリンはホルモンの一種で体内で必要な分だけ分泌される分には問題ないけれど、大量に投与されたり、分泌を促したりするとカラダに負担が掛かって来る。
インスリンを大量投与すると、カラダは直ちに分解しようと動き出しその結果活性化酸素を大量に発生させ炎症の元に老化も促進させてしまう。
なので、インスリン投薬をせず糖質制限をしケトン体をエネルギーとしてインスリン放出を低く抑える事で糖尿病の合併症を防ぐ方法も行われている。

『王子』

ブドウト糖エネルギーにはインスリンが欠かせなくなるから、インスリンを必要としないケトン体エネルギーを利用する考えで治療が出来るんだね。

ケトン体とダイエット

ダイエット中

最近、良く聞くダイエット。
ケトジェニック・ダイエットのケトはケト体ですか？

『私。』

そうです！
ケトジェニックダイエットはケト体ダイエットとも言われ、糖エネルギーから脂肪を燃料し脂肪エネルギーを使わなければいけない状態に追い込むダイエットの事です。

ケトジェニックダイエット

炭水化物の摂取量を極端におさえて摂取カロリーの６５％から７０％を脂質から摂る事で、エネルギー源が「糖」を使えず、その代わりにカラダに貯えている脂肪を分解して使う代謝状態(ケトーシス)にする事で脂肪をどんどん燃焼させる。

ダイエット中

ダイエット中に脂肪ですか？

『私。』

脂肪をエネルギー源にする・細胞の材料にもなるので良質な脂肪は摂ります！後、たんぱく質を摂っていないと筋肉が分解されやすくなるので、しっかりたんぱく質を摂ります！代謝を促すためにビタミン・ミネラル・食物繊維も大事なので糖質が少ない野菜を食べる事も重要です。

ケトジェニックダイエット
ルール

糖質を抑える
※1日６０ｇ以下→お茶碗小いさいの1杯弱(1食20g以下)
コレで糖質エネルギーから脂肪エネルギーに変わる
脂質をしっかり摂る
※オメガ3脂肪酸
オメガ３＝魚・亜麻仁油
オメガ６＝大豆油・エゴマ油
オメガ９＝オリーブオイル
たんぱく質をしっかり摂る
※1日当たり1.2g～1.6g／Kg
ビタミン・ミネラルを摂る
※脂溶性ビタミンはケトン体を作る時に必要
ビタミンA＝レバー・うなぎ・緑黄色野菜
ビタミンE＝アーモンド・アボガド
ビタミンD＝イワシ・卵黄・キノコ類
ビタミンK＝緑黄色野菜・納豆・枝豆
運動する

『私。』

ケトジェニックダイエットは肌つや・精神も前向きになり・食後眠くなりません。このダイエットに重要なケトン体はレプチン感受性を改善して食欲を正常にリセットしてくれます！！！！

逆に糖依存の生活だとレプチン感受性は低下食欲を抑えられなくなってしまいます。

Dr.X

糖質依存状態になりやすい人は
1食あたり60g以上の糖質を摂っている方！
要注意ですよ！！

レプチンとは脂肪細胞から分泌さえるホルモンで、脳シグナルの食欲に作用し食欲を抑制させる。

ダイエット中

ケトジェニックダイエットは糖質制限ですよね？

リバウンドしませんか？

『私。』

どのダイエットも我慢していた分ドカ食いしてしまったらリバウンドします！ケトジェニックをやっている時はグリコーゲンが低い状態なので、終了後ドカ食いをすると低い時との差で急激に体重が増える事になります。
グリコーゲンは水分と共に保存されるのでその分の重さもプラスされます。

長い時間糖質摂取が減る事で摂取した糖質を処理する能力、インスリンの働きが低下してしまう。そうすると急に糖質が入った時、糖質がうまく取り込まれず血管にあまります。余ってしまった糖は脂肪に変換されるので、食事に少しづつ糖質を増やして行くのが重要です。
インスリンの働きを高める栄養素（アルギニン・アルファリポ酸など）のサプリメントを摂るのも良いかもしれません。